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忘れられない一生の思い出となったあの日、各地から集まったスクールアイドル達と踊った日から数日後、メンバーは飲食店に集まっていた。
3年生は卒業後というのもあり、それぞれの進路へ向かうまではそれなりの余裕があった。
当然ながらその残された時間を見逃すわけなく、1人がガバッと立ち上がり、
「だったら!またみぃ~んなで出掛けて遊んで泊まって遊んで遊ぼう!」
と注文したサンドイッチを頬張りながら叫ぶ即行動系女子。
はぁ、とため息をし
「また穂乃果は……まぁ確かに私も皆でどこか出掛けたいとは考えてましたよ」
突然の言動に呆れつつも、笑みを浮かべ口にする海未。
「さっすが海未ちゃん!話が分かるぅ!」
隣からも陽気で明るい声が飛んでくる
「お!凛も凛も~!何でもいいから皆で出掛けたい、遊びたいにゃ~!」
「わ、私もこうやってお喋りするのもいいけどたまにはちょっと変わったことも…なんて」
はにかみながら答える花陽と凛
「確かに良い提案だとは思うんよ、でも出掛けて泊まれて遊べる場所って……うちら学生やし簡単に泊まれるところないんやない?」
「いいえ希、頼みの綱は身近にいるじゃない」
希の疑問に、少し企んだような笑いを浮かべる絵里。
その視線の先には…
「な、なによ……?私の顔になんかついてるわけ?……ってこの流れってどこかで……」
警戒心を高めた真姫がいた。
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