始まりの始まり

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「______どうして?」 にこの耳にそんな声が届いた。 そう言った穂乃果は恐怖も畏怖の表情はなかった。 代わりにあったのは、 ___悲しみに溢れた表情だった。 言い終わってから少しの間があり、頭上に掲げた直剣がすぐさま心臓に向けて落ちていく。 ___嘘だよ そう思わずにはいられなかった。 きっと何かの夢なのだと。 ___そっか、夢なんだ (だったら早く……覚めないのかな?) そのまま直剣の剣先は床に刺さっていた。 _______力無く倒れた少女の心臓を挟み、貫いたまま。
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