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目的の駅に着き、別荘に向かう途中に泊まるだけの食材を買い込み中。
支払いは真姫が全額払うようだ…補足するとツケらしい。
「カレーかピラフかチャーハンか……これは悩みどころですっ……!」
「なんでも作れるって言ったけど…あんた、ご飯ものは絶対に外さないところに揺るぎないプライドを感じるわ……」
「ボルシチを作りたいのだけれど……ピロシキも作りたいわね。せっかく私の地域の料理が振る舞える機会なのだし」
「そう……うちにいけば多分大抵の調理器具はあるから難なく作れると思うわよ。期待してるわね」
「デザートはぁやっぱりぃ…チーズケーキがいいなぁ~!」
「う、わ、私はチーズケーキも和菓子も作れないよぅ……食べる専門…?そ、そう、食べる専門なのだから!」
「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん、その開き直り方は女子としてちょっと不安に思う時があるんよ?」
「こういう時こそですね。やはり栄養バランスをしっかり考えて、体に良い食事をとるべきだと私は思うのです!凛もそう思いますよね?!」
「り、凛はラーメンが食べられれば心はずっと健康なのにゃ~……病は気からっていうし……」
これからの食事の話で熱くなってワイワイ騒いでいた。
当然時間は無慈悲に過ぎていき、誰1人としてバスの乗車時間に気づかなかった。
あ、と思った時にはもう遅く、本来の乗車より2本も逃してしまった。
田舎道にあるバスなので本数がかなり少ないので1本逃すだけでもかなりの遅れとなるのだ。
道中、はぁ…というため息の中
「まぁまぁ、そういったことも一つの思い出ってことで、いいんじゃないかなぁ?」
ことりは、笑顔且つマイペースであった。
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