激しい嫉妬

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今回の展示会はいつも以上の来場者があり、今後のアポイントを取り付けたり、かなり興味を示してもらえたりと、仕事としては上出来だ。 滝本君も、真剣な眼差しで製品の説明をしている。   啓太さんはもう別格で、ずっと取引のある病院の用度課の人から、逆に接待されそうな勢いだ。   彼は製品を買ってもらったら、決してアフターフォローを怠らない。 無理な時間であっても、呼ばれれば必ず誰かを手配して、クライアントの要求に応える。 「今は営業時間外です」なんてことは、絶対に言わない人だ。   医療機器という、時には命に直結することもあるものを扱っている会社の中にも、そうでないところはいくらでもあるのに。   だから絶対的な信頼がある。
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