激しい嫉妬

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「えっと、お任せで」   結局、滝本君と彼が色々注文してくれて、私はそれを少しずつ口にした。 「相澤さん、夜もあんまり食べないじゃないですか。そんなんじゃ、倒れますよ?」   滝本君がそう言うと、私の皿にさり気なく大きな唐揚げを取ってくれた啓太さんも、続けて口を開く。 「そうだな。もっと、自分を労われ」 「--はい」   ふたりに心配されて、ちょっと恥ずかしくなりながら、皿に置かれたものを食べていく。 だけど私が食べ終わるたび、啓太さんと滝本君が間髪を入れずなにかしらまた皿に取ってくれて、終わることがない。 「相澤さん、これうまいですよ。生春巻き。俺、初めて食いました」 「相澤、この刺身、なかなかいけるぞ?」
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