激しい嫉妬

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「お前をこのまま閉じ込めて、俺だけのものにしたい」 滝本君は、関係ないのに。 私はあなたのことしか、見えてないのに。 彼の思わぬ嫉妬は、私の心に平穏をもたらした。   もしかしたら、ただの都合のいい女なのかもしれない。 体だけなのかもしれないと、どこかで思っていた。 だけど、それでもかまわない。 心から尊敬する啓太さんが抱いてくれるのだからと、自分を納得させてきた。   でも、こんなに強く求められると、本当に愛されているんだと感じる。 たとえ、奥様がいたとしても。   彼の今日一日の行動を思う。   仕事中に突然キスしたり、よろける私をつかんだまま離さなかったり……こうして、危険を冒して部屋に呼んだり……。 それはもしかして、滝本君に対抗心を燃やしたから? 
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