激しい嫉妬

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「啓太さん、あなたが、好きです」 「彩音……」   目を細めて満足そうに私を見つめた啓太さんは、再び私の唇を奪いながらワンピースのファスナーに手をかけた。 私もまた、彼のシャツのボタンを外し始める。 ひとつずつ外しているのがもどかしくて仕方ない。 早く、彼が欲しい。   彼はボタンをはずし終えた自分のシャツを脱ぎ捨てると、私の首筋に舌を這わせる。 「あ……っ」   それだけで溜息が漏れる。 心臓が高鳴る。   「んっ……」   私の手首をつかんで壁に押し付けた彼は、再び深い口づけをする。 「彩音をメチャクチャにしたい」   鼻と鼻が触れそうな位置で囁かれた私は、返事の代わりに自分から唇を重ねた。
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