激しい嫉妬

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舌と舌が絡まり合う。 もう離れたくないと主張しているかのようだ。 「あぁっ、啓太さん」 「まだこれからだ」   同じフロアに滝本君がいないせいか、昨日よりも声のボリュームが上がってしまう。 「愛してるよ」 「んっ……んんん」   そのままもつれるようにベッドになだれ込んで、私達はすぐにひとつになった。   焦るような彼の態度が、私の気持ちを高ぶらせた。 こんなにも、私を求めてくれている……。 「彩音……」   溜息と共に呼ばれる自分の名。 こうして、たくましい彼の腕に抱かれていることの幸せ。 今日一日、これを待っていたんだ。 「啓太さん、もっとメチャクチャにして」   もっともっと、私の中をあなたでいっぱいにして。 他のなにも考えられないほどに。 そしてあなたも、私だけを見て?
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