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食事を終えチェックアウトすると、再び企業展の会場に向かう。
すると、ホテルから出てすぐに、再び滝本君に声をかけられた。
「相澤さん、資料、いいですか?」
「えっ?」
「京葉大の」
「あっ、ごめん」
慌ててバッグから取り出して渡すと、滝本君が不思議そうな顔をしている。
「相澤さん、すごく疲れてます? なんか変です」
「そ、そんなことない。ごめん。ボーっとしちゃって」
滝本君に見つめられると、なにもかも見透かされそうで怖い。
ほんのわずかなほころびさえも、見つかってしまいそう。
片付けは想像以上に重労働だった。
啓太さんも滝本君も、掃除など力のいらない仕事をさせてくれる。
こういうことで"だから女は"と言われるのがイヤだったけど、できないことを「できる」と言って迷惑をかける方がよくないと、最近は他で頑張ることにしている。
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