第1章    横浜湾岸

3/8
前へ
/8ページ
次へ
夕方の風景を観ながら、ベンツで5―6分走っただろうか。 窓ガラス越しに、高層マンションが観えて来た。 マンション、リヴァリエだ。 およそ、30階程の高さがあろうか。 横浜みなとみらいに、近代建築が並んでいる。 確実に、横浜は進化している。 車がマンションの地下駐車場に入り、麻里子の駐車スペースに 滑り込んだ。 もう大分、駐車場が埋まってきている。 賃貸や購入した客が、かなり増えているらしい。 ベンツから降りると、すぐ横がエレベーターだ。 麻里子と2人で、エレベーターに乗った。 麻里子の部屋は25階にあり、かなり地上から離れている。 エレベーターは猛スピードで上昇して、あっという間に 25階に到着した。 扉が開き、2人して真っ直ぐ歩くと麻里子の部屋の前に止まった。 麻里子がカードを取り出し、ドアノブの上部にあるセンサー窓に 翳すとカチッと大きな音が響いた。 先に麻里子が入り、その後を三上が続いた。 部屋の中はかなり広い、30畳はあるだろう。 それに、キッチンルームやバストイレが余裕に設置されている。 1人暮らしには、やや広すぎ感はなくも無い。 だが、愛人麻里子をこの豪華なマンションが守ってくれる。 三上には、申し分が無かった。 三上と麻里子は、不倫関係の仲だ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加