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夕方の風景を観ながら、ベンツで5―6分走っただろうか。
窓ガラス越しに、高層マンションが観えて来た。
マンション、リヴァリエだ。
およそ、30階程の高さがあろうか。
横浜みなとみらいに、近代建築が並んでいる。
確実に、横浜は進化している。
車がマンションの地下駐車場に入り、麻里子の駐車スペースに
滑り込んだ。
もう大分、駐車場が埋まってきている。
賃貸や購入した客が、かなり増えているらしい。
ベンツから降りると、すぐ横がエレベーターだ。
麻里子と2人で、エレベーターに乗った。
麻里子の部屋は25階にあり、かなり地上から離れている。
エレベーターは猛スピードで上昇して、あっという間に
25階に到着した。
扉が開き、2人して真っ直ぐ歩くと麻里子の部屋の前に止まった。
麻里子がカードを取り出し、ドアノブの上部にあるセンサー窓に
翳すとカチッと大きな音が響いた。
先に麻里子が入り、その後を三上が続いた。
部屋の中はかなり広い、30畳はあるだろう。
それに、キッチンルームやバストイレが余裕に設置されている。
1人暮らしには、やや広すぎ感はなくも無い。
だが、愛人麻里子をこの豪華なマンションが守ってくれる。
三上には、申し分が無かった。
三上と麻里子は、不倫関係の仲だ。
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