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「...くん━━━」
知らない女が
俺の顔を心配そうに覗き込んでいる。
女の長い髪が
俺の顔や首にかかる。
「......」
「...ユ...くん!?よかった...だよ?
私...だから...看病してあげたの━━」
目が覚めたばっかりで
意識が朦朧としている俺に
女はゆっくりと話しかけてくる。
何を言っているのか
うまく聞き取れなかったが
なんとなくわかったのは
今俺は
知らない人の家の
ベッドに寝ている
ということ。
そして看病...ということは
病気になったか
どこかを怪我しているということ。
「今...くる...ね?」
そう言うと
女は慌てて
どこかにいこうとしていた。
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