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ここまで安心して眠りについたのはいつぶりだろう。
優しい暖かさを額に感じてうっすらと瞳を開ける。
「っ!?」
とっさのことに反応できず固まってしまった梅雨に、なに食わぬ顔をした珠利が気付いた。
「起きたのか?」
彼は梅雨の額に額を重ねたまま尋ねる。
けれど、そんな状態で答えられる程の対異性スキルを梅雨はまだ持ち合わせていない。
落ち着いた熱が再び上昇している感覚に、目をまわしていると彼の後方から新たな声がした。
「そんなんしたら答えられんでしょうが…ってか、珠利ちゃん女子高生相手に何してんのさ」
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