其のー

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天井には豪華なシャンデリア。 その光が反射して、部屋中が黄金色に輝いている。 彼女はなんというか、体育会系の女の子。名前だけ聞くと、男と誤解されるかもしれない。ボーイッシュな女の子である。 僕は西欧風の1室に案内されていた。 「どうも、はじめまして。私は、真青藍斗(ませいあいと)だ。SSK大の2年だ。よろしく」 「僕は白々中 公 といいます。本日からこちらでお世話になります。」 「白々中 公… いやはや、とても面白い名前であるな。 さておき、今日から君はこの部屋で生活してもらうことになる。 注意してもらう点は……そうだな。 物を壊したりした場合は自己負担だから、その点のみよろしくな。 では、僕はランニングにくとでもしよう。 キミもどうかな?」 ハツラツとした笑顔で彼女は問うてくる。 運動には自信があるから、僕は快諾した。 いや、してしまった。
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