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「今から俺はこのクラスに対して本当の気持ちを伝える」 今までクラスメイトには面と向かって本心は言えなかった。 だが今は違う、自分の本心を曝け出さないと皆に申し訳ないと思っていた。 「俺がクラスメイトからハブられた時、このクラスを呪いたいぐらいに憎かった、だがそれは違った、今回の事が起こったのは俺の弱さが引き金だった、だからその弱さを克服してもう一度B組のクラスメイトとして居させてくれ」 翔介の本心はクラスメイト全員を黙らせて沈黙の時間を作った。 「...いや、こっちこそ一方的に責めて悪かった」 「...!?」 伊勢崎達を痛めつけていた武蔵野は深々と翔介に頭を下げた後、三人に向かって土下座をした。 「...すいませんでした」 「...」 「...」 「...」 止血の役割を果たしていた布には血が滲み、彼の力の入れ様が見て取れた。 「馬鹿言うんじゃねえよ、俺の連れ世話しといて土下座で済むと思ってんのか?」 「っ...」 「土田...!!」 土田は土下座をしていた武蔵野の胸ぐらを掴み立ち上がらせた。 「やり方がちげーよ」 「...?」 「今からお前達と俺の連れ達は、ただのクラスメイトとして共に生きてくれ」 「...馬鹿、回りくどい言い方すんじゃねえよ」 土田が武蔵野の胸ぐらを外すと、二人は無言で拳を交わした。 「お前達も、色々と恨みがあるかもしれねえがこれで手打ちにしろ」 「でも...!!」 「じゃないと、俺みたいになるぞ?」 彼の台詞は説得力があった、今の彼は大分更生した正確にも思えるのだった。 「まあお前達ならクラスメイトとして一つになれるだろう」 「ならお前はどうする?」 「うーん、取り敢えず少年院入って出られるのは数年後かな...」 「それじゃあ、もうこのクラスには帰って来れないじゃないか!!」 「仕方ねえよ、それが俺の犯した罪の大きさだ」 それを言うと、土田は後ろのドアから教室を出て行った。 「じゃあな」 ガタン____ その後、土田派と多村派は上条翔介と土田鎮の活躍もあり完全に和解した。 その印として決して交わる事をしなかった両者の派閥が固い握手を結んだ。 安藤由香里が転校してから約一ヶ月、この日B組のクラスから派閥という存在は消えた。 いや、ある意味一つの巨大な派閥が生まれたかもしれない。 このクラスという名の、それぞれが均等に交わった一つの組織が__
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