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「「死んでくれない?」」
______!!
「...え?」
衣服に忍ばせていた拳銃を佐里が発砲して、弾丸が美奈子の腹部を貫いた。
「あ、ああ...!!」
「お腹の赤ちゃん、産めなくて残念だね」
「嫌ああああああああああ!!」
次第に出血の波紋が広がっていき痛みも生じた。
「返して...」
「あ...え...?」
「返してよ...!!私の翔介君を...!!その目で映してきた翔介君の姿も全部返してよ...!!」
佐里の狂気に満ちた発言に状況の危険さが伝わった。
「ああその目...その目を奪えばあなたから完全に翔介君を取り戻せるのかしら」
「何を...考えて...」
すると佐里は美奈子に馬乗りになり左目に手を当てた。
「「大丈夫、すぐ終わらせるから」」
「い、嫌だよ...助けてよ翔介君...」
しかしそんな言葉は届かず、佐里はハサミを取り出して美奈子の左目に抉るように突き刺した。
「ああああああああ...!!」
グシャ___!!
「あは...!!私の翔介君なんだから...!!」
美奈子の眼球を引っ張り出して、視神経をハサミで力尽くで切断した。
「あ、ああ...が...」
「痛い?辛い?なら今すぐ楽にしてあげるから」
佐里は銃口を美奈子の口の中に突っ込み、何の躊躇いもなく引き金を引いた。
_____!!
「あひ...ありがとう...私の為に死んでくれて...」
地面には夥しい程の血が広がっていて、美奈子は既に逝ってしまったことが伺えた。
「もう復讐は済んだの?」
「ええ、私の翔介君を奪った彼女は殺した」
安藤由香里が八重洲美奈子の遺体に近付き、おぞましい光景を一望した。
「これで翔介君は私の元へ帰るんだ、あはは♪」
「まだだよ」
達成した快感に浸っている佐里の欲望を掻き立てるように、協力者である由香里が佐里を立ち上がらせた。
『上条翔介を奪ったのは八重洲美奈子だけじゃない、あのクラス全員だよ、まだ復讐は果たされてないよ』
「あのクラスが...翔介君を...?」
『うん、だから翔介君を本当の意味で取り返すにはクラス全員を殺さないといけないの』
「す、全てを...」
『全てを抉り出し、八つ裂きにしようよ♪』
「うん、私は翔介君を取り戻す♪」
____
その後まもなく、七星佐里は突如としてB組のクラスに現れた。
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