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ガラ___...
「...!?」
「何で、七星がここに?」
しかも服に血が付着している状況から只事ではないことはすぐに察しがついた。
「佐里なのか...?」
「翔介君、会いたかったよ...」
「そんな、何で...」
生きていた、どうしてだ?
誰がそんな事を...
いや...
そんな事をするのは、あいつぐらいしか居ないだろう
「待っててね、もうすぐ...」
「おい、何をするつもりだよ?」
「翔介君を取り戻すから」
ガチャ____
機関銃を両手に携えて、佐里はクラス全員を標的にした。
『『殺戮開始♪』』
______!!
鳴り響く怒号の銃声と悲鳴と共に銃弾が飛び交い体に人間の体を抉るように貫通した。
「やめろ...やめろよ...」
「あははははは!!」
しかしその機関銃は器用にも翔介を避けて狙撃していた。
「何してんだよ!!」
ガチャ___
銃声が鳴り止んだ時、それは銃弾を全て使い終わった時だ。
「お前、こんな事して一体...」
グチャ___
後ろを振り返ると、そこにはクラスメイトの死体が散乱していた。
あの銃撃で、翔介だけが助かったのだ。
「そん...な...」
目の前の現実に絶望するしかなかった
あの一瞬でほとんどの生徒が息絶えたことだろう
自分だけが生き残った、いや、生かされた
これだけの不条理が何処にあるだろうか。
「美奈子...!!」
教室に居なかった美奈子を真っ先に心配するが、それすらの希望も簡単に打ち砕かれる。
「八重洲美奈子は殺した」
「そ、そんな...」
思わず跪いてしまう、あれ程幸せだった時間はもう戻らない。
「嘘だ...嘘だあああああ...!!」
何で...どうして...周りの奴等だけが死ぬんだよ...
そこはまるで地獄だった
自分が今生きていることすら苦しみに感じた。
「上条君、これで二人っきりだね♪」
「やめろ...来るな...」
彼女の笑顔が悪魔の表情に見えた、もうどうすれば良いのかも分からない。
ただ一つ分かることは、彼女に恐怖心を抱いているということだ。
「あ...あああああ...!!」
_______!!
「___!!」
佐里の胸部の布地に血が滲みそのまま倒れこんでしまう。
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