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「「...もしかしてあなた、学級崩壊ゲームの事知ってるの?」」 「「...ああ、この世界はそのゲームと深く関係している」」 一つ確かな事が分かり、由香里は徐々に状況を理解し始めた。 「「私は死んだはずよ?」」 「「少なくとも貴様にとってはそのはずだ...」」 「「...?」」 「「この世界は貴様の意識でしかない、実際の肉体はここには存在しない」」 この世界が、私の意識... 「「なら、あなたは何者なの?」」 「「私は...学級崩壊ゲームを指揮する者...」」 「「...ゲームマスター、みたいなものかしら?」」 この人がゲームを創設した人、突飛な話だが既に理解の範囲を超えていた由香里は開き直って話を進めた。 「「貴様は...今からプレイヤーとなる...」」 「「そのプレイヤーだとか、キングだとか、何なのそれ?」」 「「貴様はキングだった、だが負けた」」 キング...あの本の内容の中で私はキングの立場だったのか? あの本の内容なら、プレイヤーは柊一弥ということになる。 「「ルール5、敗北したキングは次の学級崩壊ゲームのプレイヤーとなる」」 私は敗北した...? クラスを学級崩壊の状態に導かれ、もう一つの勝利条件も満たされて 私は、柊一弥に負けたのか? 「「その学級崩壊の状態を判断するのも、あなたなの?」」 「「私はずっと見ていた、貴様の悲劇を」」 なら本当にここは何処なんだ? 「「今度は貴様が、学級崩壊を起こす番だ」」 「「どうして、そんな事をしなくてはならないの?」」 「「私が、悲劇を望むからだよ」」 「「...悲劇」」 願いがある ただ死ぬよりかは、あの世界に復讐したいと 私の全てを奪った、あの世界に 少しだけ、少しだけでも 殺戮してやりたいと。 「「...はは、ははははははは!!」」 「「...良いぞ、存分に狂え」」 「「あの世界に...あの世界に愛や希望なんて要らないんだ...!!破壊と殺戮から生まれる悲劇の連鎖で...あの世界は十分に成り立ってる...!!」 由香里は至って正気だった、ただこの環境が彼女の本心をむき出しにした。 「「もう一度、悲劇を生みたいか?」」 「「ええ、グロテスクな程に望むわ...」」 そうだ、これこそが自分自身が望んだ物語。 全てを破壊する、ただの殺人鬼として蘇る。
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