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土田とつるんでいた伊勢崎、田上、小渕の三人はあくまで犯罪の関与は否定するが、まるで翔介の時のようにクラスメイトは彼らに冷たい目線を送っていた。
「そんなの嘘だ!!」
「な、何だお前...?」
種埼が彼らの前に立ち携帯から証拠となる写真を見せ付けた。
「これは伊勢崎君が万引きをしている写真、これは田上君が自転車を盗難している写真、これは小渕君が他校の生徒をカツアゲしている写真だ」
「ど、どうしてそれを持ってんだよ!?」
「偶然撮影した産物だ、これが土田君と三人が同類だっていう証拠になるよね?」
「それが本当なら、警察に通報するべきだろうな」
人殺しの土田と同類で同じ犯罪者な以上彼らを黙認するのは危険が及ぶ可能性があった。
誰しも何事もなく学校生活を送りたいと思ってるから、クラスでは彼らを害虫のように毛嫌いするのも不思議ではなかった。
「...それだけはやめてくれ、俺達も土田に脅されていただけなんだ」
「そうだ、あいつの非常識に付き合わされるのも本当は嫌だったんだ...ただあいつはそういう性格だったから...逃げられなくて...」
無理矢理付き合わされていた、そう言い訳して罪から逃れようとした。
「ならクラスメイトのご機嫌を取って警察にチクられないようにすることだな」
「それって、どういうことだ...?」
多村グループのメンバーである武蔵野が下衆な笑みを見せて三人に近付いた。
「お前ら三人は今日からB組のクラスの奴隷だ、クラスメイトには敬語で話して命令は何でも聞かなければならない」
「そんな事するくらいなら...謹慎処分の方がましだ...」
「お前達は既に土田が他校の生徒に暴力を振るった件で謹慎処分になってたはずだ、今度謹慎になれば退学も免れないぞ?」
「ち...」
追い詰められた三人は屈辱的ではあったが生きる道を選んだ。
「分かった...お前の案に乗ってやる...」
「よし、なら最初に俺の足を舐めろ」
「...!?」
あまりにも鬼畜な要望に額から汗が滲み出た。
「聞こえなかったか?伊勢崎、お前がやれ」
「お前、ふざけるなよ...!!」
「どうした?プライドなんて捨ててしまえ、そんなもの何の価値もない」
どの道後がないために伊勢崎は床に這い蹲り彼のシューズを舐めた。
「う...おえ...」
「良い顔してるな、お前達のそんな顔が見てみたかったよ」
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