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「種埼、どうかしたのか?」 「い、いや、何でもないよ」 種埼は恐れていた、自分が多村殺害に関与していた事実をクラスに晒されるのが。 そんな事をしてしまえば、今度は自分が翔介や由香里が体験した孤立状態へと行き着いてしまうからだ。 「...っ」 その日の放課後、種埼はメール送信者の指定した場所まで足を運んだ。 「...ここか?」 一応指示通りにはしたが、何が目的で何をされるのか全く分からなかった。 「「やあ、種埼君」」 「...!?」 背後からの異常な殺気に気付き振り向こうとするが、首元に鉄の塊が向けられて迂闊に動けない状態だった。 「喋るな、命令に従わない場合どうなるか分かってるはずよ?」 「...」 種埼の予想は当っていた、メール送信者の招待は安藤由香里だった。 「これ、何か分かる?」 「え?」 由香里が放り投げたのは土田の頭部のみの遺体だった。 「な、何で...!!何でお前が...!!」 「もう用済みだからよ、彼もあなたも」 その発言で危険を察知したのか、種埼はすかさず逃げ出そうとした。 「「逃がすか____!!」」 グシャ___!! 「あ...ああ...」 由香里の持っていた日本刀で左腕が切断されてしまった。 「ああああああああああ!!」 「やっぱり切れ味良いな、これ」 失った左腕のショックで腰を抜かしてしまい、もう逃げる事もままらなかった。 「何で、こんなことしたって意味無いじゃないか!?」 「意味?最終的には見出せるはずだよ」 由香里にはもうクラスに戻る事はできない。 ならば、残りの手段はこの方法しかなかった。 「B組の生徒を皆殺しにする、それしかクラスを崩壊させる手段は無い」 「狂ってる...そんなの...どう考えても異常だ!!」 「生憎自我なんてものは捨てた達でね、私には罪悪の判断は一切できないのよ」 「目的は何だよ?何がそこまでお前を動かしている!?」 腕を斬られているはずなのに随分と喋るな、根性だけはあるようだ。 「それを知ろうが、このクラスの運命は変わらない、安らかに眠れ」 「まっ...!!」 グシャ____!! 血飛沫と共に肉が裂けて、彼のお喋りな口が一片たりとも動かなくなった。 ___「あーあ、本当に殺っちゃったんだね」 「何だ、来てたのね」
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