1.始まり

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今日、4月18日は能力学校の始業式だ。 今は登校中なのだが、多分そろそろ突っかかってくる奴が… 「おはよう!拓斗(たくと)」 「おっとっと、いきなり押すなよな。(りん)。」 俺は後ろから押され躓いた。 「ごめん、ごめん。 ところでさ、拓斗の能力って一体なんなの?教えて?」 「いやだ。」キッパリ 何回目なのかも分からないほどの同じ質問をこれも何回言ったか分からない同じ言葉で断った。 「なんでよ~。どうして教えてくれないの?」 「嫌なもんは嫌だ。」 何故かって?そんなの理由は一つに決まってる、 「ふ~ん、そっかそっか。それならいいんだ…」 あ、すごい嫌な予感がする……と思ったが、時すでに遅し。やってしまった。 鈴の能力忘れてた。 鈴はウィンメン。風使いなんだよな。 もう俺の周りは竜巻だらけ。一歩でも動いたら痛そうだ。 能力で宙に浮いてる鈴は真上から話しかけてきた。 「教えて?」 凄いいい笑顔でね。 「…………。」 勿論、黙秘を決め込むけどね。 「刻む?」 「分かった!わかったから!刻むとか言うな!怖いわ!」 笑顔でそんなこと言われたらいうしかないじゃない。 「分かればよろしい。」 本当にこいつは突然恐ろしいことを言うからたまったもんじゃない…。
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