2.入学

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ーー教室ーー クラスは知り合いどうしなどで集まってワイワイ話している。 俺は知り合いが誰一人いない教室で、静かにポツリと座ってる。はいはい、ぼっちです。 「桐原(きりはら)拓斗くんだよね? 」 「え?誰ですか?」 知らない女性に突然、声をかけられた。 え?本当に誰? 「私は海藤真深(かいどうまみ)、だよ。」 んー、名前を聞いても知らないな。 「なんで、俺の事知ってるの?」 「さぁ、なんででしょう?」 そこ、質問で返すとこじゃなくない? 「なんでって、こっちが聞きたいよ。」 変わった人だな。俺をなんで知ってるかも含めて。 「そうなの?」 「……まぁ、いいや。俺になにかようか?」 用がなきゃこんなぼっちに話しかけることもないだろ。はやく用を終わらせよ。 「ううん、ただ話しかけただけだよ。」 「は?」 「じゃぁね。」 それだけ言って自分の席に戻って言った。 とことん変な奴だな。 真深?だっけ?気にはなるけど、教えてくれそうにないし、面倒くさいし、いいや。 真深と話してから少し経った時先生がやってきた。なんかだらしない格好の先生だなぁ、おい。 「オレがお前らの担当の根越 奈々(ねごし なな)だ。能力は教えん! さてと、この学校の説明は、、まぁ良いとして、お前等の実力を知りたい!だけどこう人数が多いと面倒だな。」 女性、だよな? この人、入って来て突然面倒いって、教師としてダメだろ? それに実力って、知ってるものじゃないの? 「う~んなんかねぇーかなぁ。………あっ!そうだ!タッグ戦をやろう!」 いきなり実技かよ!それもタッグ戦…。 「なんでタッグ戦なんですか?」 誰か知らんがナイス質問!俺はこのクラスじゃぼっちなんでね、タッグ組む相手を見つけるのが億劫だ。 「んじゃお前ら1人でREIZに勝てるか?それに一人一人見るの面倒い。」 結局はめんどいんじゃねーか!でも理由は何よりだ。REIZには一人で勝つことなんてできない。数人、数十人必要と言われてるしな。 でもまぁ、これでも教師の端くれだろうし、色々考えがあるんだろう。 って、俺知ってる人いないんだけど。 「と、言うことで、明日までにペア決めとけよ~。んじゃ解散。」 明日までかよ!!本当に唐突だな。 それに解散って、まだ他のクラスやってますよ……。
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