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ーー教室ーー
クラスは知り合いどうしなどで集まってワイワイ話している。
俺は知り合いが誰一人いない教室で、静かにポツリと座ってる。はいはい、ぼっちです。
「桐原(きりはら)拓斗くんだよね? 」
「え?誰ですか?」
知らない女性に突然、声をかけられた。
え?本当に誰?
「私は海藤真深(かいどうまみ)、だよ。」
んー、名前を聞いても知らないな。
「なんで、俺の事知ってるの?」
「さぁ、なんででしょう?」
そこ、質問で返すとこじゃなくない?
「なんでって、こっちが聞きたいよ。」
変わった人だな。俺をなんで知ってるかも含めて。
「そうなの?」
「……まぁ、いいや。俺になにかようか?」
用がなきゃこんなぼっちに話しかけることもないだろ。はやく用を終わらせよ。
「ううん、ただ話しかけただけだよ。」
「は?」
「じゃぁね。」
それだけ言って自分の席に戻って言った。
とことん変な奴だな。
真深?だっけ?気にはなるけど、教えてくれそうにないし、面倒くさいし、いいや。
真深と話してから少し経った時先生がやってきた。なんかだらしない格好の先生だなぁ、おい。
「オレがお前らの担当の根越 奈々(ねごし なな)だ。能力は教えん!
さてと、この学校の説明は、、まぁ良いとして、お前等の実力を知りたい!だけどこう人数が多いと面倒だな。」
女性、だよな?
この人、入って来て突然面倒いって、教師としてダメだろ?
それに実力って、知ってるものじゃないの?
「う~んなんかねぇーかなぁ。………あっ!そうだ!タッグ戦をやろう!」
いきなり実技かよ!それもタッグ戦…。
「なんでタッグ戦なんですか?」
誰か知らんがナイス質問!俺はこのクラスじゃぼっちなんでね、タッグ組む相手を見つけるのが億劫だ。
「んじゃお前ら1人でREIZに勝てるか?それに一人一人見るの面倒い。」
結局はめんどいんじゃねーか!でも理由は何よりだ。REIZには一人で勝つことなんてできない。数人、数十人必要と言われてるしな。
でもまぁ、これでも教師の端くれだろうし、色々考えがあるんだろう。
って、俺知ってる人いないんだけど。
「と、言うことで、明日までにペア決めとけよ~。んじゃ解散。」
明日までかよ!!本当に唐突だな。
それに解散って、まだ他のクラスやってますよ……。
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