35人が本棚に入れています
本棚に追加
「つまり君たちは彼のことをそこまで知ってはいない?」
奏多さんの質問に
「「……」」
ふたりはまたも無言で答える。
俺はその様子を言葉もなく見ていた。
「おいおい。奏多くん。怪我をした人を相手にその言い方は酷ってものなんじゃないか?」
スーツ姿のおっさんが病室に入って来る。
「せ、仙道さん……。すみません……」
奏多って刑事さんが謝っているってことは、このおっさんはこの人の先輩ってことか……。
「とにかく、みなさん、お話しは詳しく検査してから……という事でよろしいですか?」
看護師さんがこの病室の中では一番強かった。
最初のコメントを投稿しよう!