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やっと探し当てたスイッチを勢いよく押すと、玄関が明るく照らし出された。
あまりの明るさに、俺は自然と顔を背けた。瞬間、視界に入ってくるのは真っ赤な液体の吹き溜まり。
「うっ……ぐうっ!!」
一瞬、むせ返るような鉄の臭いに吐きそうになる。
その液体が血であることに気づくのに何秒もかからなかった。それは床を引きずったように続き、ある場所へと向かっている。
「せ…んめん……じょ……?」
俺はその跡を追って急いだ。
バスタブにかかっているシャワーカーテン。…その時、俺の脳裏にはあの日の出来事が走馬灯のように流れてきた。
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