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指に当たったスイッチを押すとパッと周りが明るくなる。
「ここは、俺の…部屋……?」
しかし辺りを見回して自分の目を疑った。
赤い手形が真っ白い壁一面に着いている。
さっき頭にやっていた手を恐る恐る開いてみると、手のひらは血で真っ赤だ。
かろうじて倒れそうな身体を壁に預けながら、何とか壁を伝って歩き出す。
「それにしても…なんだ……? この血……?」
床には玄関から何かを引きずったように血の跡が続いている。
その血の跡に、思わず身が竦んだ。
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