ーー 無くなった記憶 ーー

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「……」 「先輩、大丈夫ですか? 顔色が……」 「……君、だれ……?」 俺の言葉に 「え……?」 女の子は言葉を失ったようだ。 あれ? だけどこの子、なんとなく見覚えがあるような……もしかして俺の……? 点滴を外す看護師さんが聞いた。「彼女さん?」 「ええっ?! 違いますよぉ!!」 彼女は慌てて否定した。 「わたし、ただのゼミの後輩で!!」 ……ゼミの後輩? 「昨日、先輩休んじゃったから、病気かな?……なんて、友達とお見舞いがてらに様子を見に行って……」
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