Lady メリー第四話

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  ・・・照明が暗くなってゆく。 会場には舞台が作られており、 壇上には演説台と、いくつかの椅子が用意されている。  「まるで学芸会だな・・・。」 実際に、学校のイベントといった手作り感丸出しである。 義純は自分の左右を見渡して、 ため息が出そうになった・・・。  (うわぁ、いかにもって感じのデブオタヒッキー、  ・・・後は気の弱そうな青年・・・、  オレもおんなじように見られてんのかなぁ?) 華やかな信者と一般参加者のギャップが凄い。 原因は予想がついている。 この教会の「特色」は、 ネットやニュースで話題になっている。 ここに来ている者の半数は、 「それ」が目当てで来ているに違いないのだ。  「皆様、お待たせしました!  『ダイナスティ』 11月度受光式、  これより開催したいと思います。  まずは、  我らが守護戦士『ホーリークルセイダー』の  開戦の舞踏を披露いたします。  登場と同時に、  拍手を以ってお出迎え下さい。  ・・・出でよ! 官能の戦士!   ホーリークルセイダーッ!!」  
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