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「例えば俺が作ったペーストの材料を――目隠ししたまま正確に言い当てられるかと聞いてるんだ」
「正確にですか……?」
自慢じゃないが
味には敏感な方だった。
「なぁに、簡単さ。3つの材料しか使っちゃいない」
「それなら……できるかも」
安請け合いは禁物なのに。
「言ったな――」
スプーンを置く音がして
「それじゃ次のゲームだ」
案の定
王様は嬉々として囁く。
「おまえが正確に当てられるか賭けをしよう」
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