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時には可憐な少女のように

母と、長田和也―母の再婚相手で、私の義父―は、谷高の卒業生なのだ。家庭がある女と関係を持った男の後輩になるなんて、考えるだけで身の毛がよだつ。この事実を知った私は、すぐに
｢光女に行きたいから、塾を替えたい。｣
と頼んだ。
しかし、母も母で簡単には引き下がらなかった。何度も言い合いのケンカになり、結局、最終的には母が折れた。替えられないのなら、一緒に住まない、高校に行かない、と脅したからだ。
こうして、担任の先生の反対も無事(？)押しきり、私立専門の塾に替えて、見事合格。今はもともと併願校だった、光明女子高校に通っている。入学と同時に、新しい父と暮らし始め、今また１人増えようとしている。
ここまで説明すると、自分でもすごい修羅場をくぐり抜けて来たのだと、驚愕してしまう。