第1章『普通の日常』

9/22
前へ
/22ページ
次へ
 中1で難しい年頃だし、仕方ないか……と龍也は割りきって椅子に座る。  龍也の父親、俊治(としはる)は単身赴任中で不在である。その後、すぐに母親が用意した朝食を食べる。ちなみに龍也は朝食は白米派だが、妹の真利は食パン派だったりする。  朝食を食べ終えた。龍也は食器を流しに出し、部屋に戻って、ネクタイを付けてブレザーを着る。  ♪~~、♪~~、♪~~  龍也の携帯からメール着信を知らせる音が鳴る。 「この時間だとアイツからか?」  龍也はメールを送ってきた相手に、大体の見当をつけてメールを開く。 ――今日は入れます。いつもの時間にギルドで待ってます。カノン――
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加