【北の黒嫁ちぎれ雲】

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「このショッカー様はパンティかぶってます??」 「第一声がそれ!?そいつを何と呼ぶのかは知らない。だけど決してぱんてーじゃないはずなんだ」 流星が残していったポスターは二枚ある。 一枚は別人超イケメン、もう一枚もイケメンには違いないが、そこはかとなく変態臭が漂っている。 北の方であみあみの入った高級なメロンやら、毛のもっさり生えた長芋やらをこしらえているはずの農嫁ちぎれ雲。 何でここにいるのだろうという詮索は無意味だ。 しかも朝から何を説明しているのだろうと思うと、男の疲労感は半端ない。 近所のおさなづま達とのやりとりを見る限り、相当に濃いちぎれ雲だが、男の前では何故か比較的礼儀正しい。 しかし礼儀正しいだけで変態は変態だ。 「もっと弾けても構わないのにな」 男はそう呟いたが、果たしてちぎれ雲に届いただろうか。 【完】
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