プロローグ

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夜空に瞬く流れ星に願い事をすると、 その願いは神様に届き、 叶えてくれる。 夜に外を歩いているとき、ふと思ってしまうことだ。 足立は近所のスーパーへ明日学校で家庭の授業で使うかつお節を買いに行っている途中、偶然同じ目的で来ていた漆澤(うるしざわ)と鉢合わせした。 小中と続けて同じ学校に通って高校も同じ学校に入学したのだが、高1で初めて同じクラスになり同じ班になったのだ。 「ああ、」と言って漆澤は手のひらを足立に向けた。 「足立じゃん、 どこ行くの?」 「スーパー、家庭のお好み焼きに使うかつお節」 「ああ、俺も。青のりなんだけどな」と漆澤、 自然と一緒に向かうことになり5分ほど進むとスーパーについた。 足立の班は男子2人女子3人なのだが、卵やら肉やら小麦粉等の主要材料は女子が用意し、男子は最悪欠品しても問題ない食材を、という理由で青のりとかつお節を買って来るよう言われたのだった。 足立は「はい」と漆澤は「ああ、 はい」とそれぞれ了解したのだが。 足立はどうにも脇役扱いされているようで、 こればっかりは絶対忘れてはいけないと、学校から帰宅して
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