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愛という味のアメをなめていたら
じれったくなって 思わず噛み砕いた
歯茎の隙間から流れ出す 鈍い痛みと鉄の味
思わず気持ちが悪くなって 吐きだしてしまった
口から流れる 赤い液体を眺めていたら
不意に死にたくなって 喉をかきむしった
呼吸を止めて
時間を止めて
痛みを止めて
体を切り刻まれる夢をみたんだ
不思議なことに 痛みはない
チェンソーが皮膚と肉を 空中に吹き飛ばして
ボクの体は破片になっていく
だけど ボクはただそれを見つめ
ただそれを見つめ…
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