別れ

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そして台所からの帰り道、お母さんの部屋から漏れていた明かりが消えていた。 寝たのかな、と思ったが、部屋からは声を抑えて泣くいているお母さんの声が聞こえた。 私は胸が締め付けられるような気持ちがした。 だけど声をかけることは出来なくて、私はお母さんの部屋の前に座って静かに泣き声を聞いていた。 行かないで 私を1人にしないで ずっと一緒って言ったじゃない 泣き声に時折まじってるお父さんへのメッセージ。 普段私には見せないお母さんの本音の弱い部分。 私はそれを聞きながら、つられて涙を流した。 どれくらい経っただろうか。 ようやくお母さんの声が聞こえなくなり、代わりにかすかな寝息が聞こえてきた。 私はホッとして立ち上がり、自分の部屋に戻った。 長い時間泣いていたせいか、目元がひりひりする。 絶対明日まぶたが酷いことになるだろうなと思って、私は濡れたタオルを目元に当てて冷やしながら寝た。
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