2人が本棚に入れています
本棚に追加
「お母さんっ、お父さんは?!」
私が急いで家に帰ると、お母さんは泣いていた。
「お母さん!」
いくら呼びかけても、お母さんは泣き崩れるばかりで、私はそれがどういうことなのか悟った。
私が14歳の時、お父さんは亡くなった。
交通事故に巻き込まれ、即死だったらしい。
それからしばらくして、私とお母さんは、お母さんの実家の祖父母の家で暮らすことになった。
都会から少し離れたのどかな街。
お父さんを失った悲しみを癒すのに丁度いい街だった。
最初のコメントを投稿しよう!