探偵と少女

5/16
前へ
/67ページ
次へ
如月ミオの友人に一人の少女がいた 名前は浅川 曜子(あさかわようこ) 見た目はおとなしいが自身の意見をはっきりと言う少女だ 高校は違ったが、ミオとは小学校時代からの付き合いで仲も良く、気心知れた関係で両親や学校の友人や先生との関係も良かった 非行に走ったりしない少女だったのだが、一ヶ月前突然いなくなる 彼女の両親が一日中探したが見つからなく、警察に捜索届けを出したその日の七日後――― ―――無惨な死体となって見つかった 13階建ての高いマンションから墜ちた為か、彼女の顔はぐしゃぐしゃに潰れて以前の見る影は無い 身体は四肢が有らぬ方向に曲がり、脳髄や内臓が辺り一面に飛び散り、真っ赤な血がアスファルトを染める まるで紅い華が咲いているかのように
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加