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「警察は自殺と判断して捜査を止めました」
ミオは一通り経緯を話すと苦しそうに息を吐いた
その顔には警察の判断に対して不信を抱いている用だ
「・・・自殺ねえ」
士郎は少女に聞こえぬ様に呟く
だが彼女には聴こえていたようだ
「違う! 曜子は自殺するような子じゃない!」
勢いよくソファから立ち、叫ぶ
その叫びはどこか泣いているかの様に聞こえた
「す、すみません。大きな声を上げて・・・」
ミオは申し訳なさそうに頭を下げた
「構いませんよ」
士郎は気にしていないと告げると少女に座る様に促す
彼女はほっとして士郎の言葉に従った
「なぜ自殺ではないと?」
士郎は少女に訪ねる
ミオは確たる根拠があり、はっきりと理由を告げた
―浅川曜子には昔亡くなった妹がいるのだと―
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