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信じられないことですが朝礼の場で会社の悪口を言う人もいました
同族会社で不公平な人事が横行していて、労働者には何の希望もありませんでした
そんな会社だから不正行為も多かったのです
出勤した時と退勤した時に押すタイムカードの不正もあったようです
帰ったふりをして近くの本屋で時間をつぶしてから、こっそりタイムカードを押す社員もいました
古い社員はそんな会社に見切りをつけていましたが、他で働くところがない人ばっかりでしたので文句を言いながら働いていました
みんな悪い想いの言葉ばっかり言うようになり職場の雰囲気は暗くなっていったのです
陰湿な噂話や悪口が絶えることはありませんでした
他のチームの人が失敗すればそれが噂となって社内中に駆け回りました
他の人の失敗を喜んでウサを晴らす人が大半でした
そんな職場の雰囲気を社長は知りませんでした
本社の社員を監視することと得意先との付き合いに忙しかったのです
本社は社長や幹部の目がありピリピリした雰囲気だったのですが、お父ちゃんが働いていた流通部門は誰も監視する人がいなくて社内にはモラルがありませんでした
本社の人は面倒なことは流通部門の人に押し付けていました
流通部門の社員は本社からバカにされていました
本社の人は日々のプレッシャーを流通部門の人をイジメることで発散していました
流通部門の社員を単調な仕事しか出来ない落ちこぼれだと思っていたのです
みんなが助け合う風土が全くなくて、人を蹴落としてでも自分の地位を守る人ばっかりでした
そんな会社の雰囲気が悪くなるのは自然な流れだったのです
本社の人からはイジメられて将来の希望もない流通部門の人は不平・不満・悪口を言うことで日々の苛立ちを解消していたのです
悪い想いは悪い現実を創っていきます
お父ちゃんが働いている職場も例外ではありませんでした
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