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ターナ『トワ、あそこのお店素敵よ!』
トワ 「ん?どこ?」
ターナ『ほら、あの青い屋根の…』
トワ 「あれは、本屋でしょ。」
ターナ『そうなのね!行ってみない?』
トワ 「うーん、いいよ。」
そして、その本屋に入った
ターナ『わぁー!本がたくさんっ!』
トワ 「僕、ワールドコーナー行ってくる。」
ターナ『はいはーい』
ターナに断り、ワールドコーナーという、世界の風景の写真集、様々な国の歴史の本、そして各国の童話などが置いてあるのだ。
ふと目についた絵本があった。
いや、別に絵本の内容とかに惹かれたわけじゃなくて、絵だ。その絵本の絵に惹かれた。
少し古びていて、昔の本なのかと思ったくらいだった。
周りの本とは違い、その本だけがどうしても惹かれた。
トワ「絵師は誰だ…」
"ビル・スピカ"と本のページの最後に小さく書いてあった。
この、ビル・スピカという人の描いた画集はないかと店主に聞いてみた。
店主『ビル・スピカの画集?残念だけど、ここには』
トワ「取り寄せってできますか?」
店主『それも、残念ながら。』
トワ「じゃぁ、どこに行けばあります?」
店主『お客さん、知らないのかい?ビル・スピカはもういないって噂だよ?』
トワ「そ、そうですか。ありがとうございます。では、この絵本買います」
店主からビル・スピカはもうこの世にはいないということだった。なんでも、随分昔の人だとか…
ターナ『トワ?なに買ったの?』
トワ 「絵本」
ターナ『えっ?!絵本?!』
トワ 「絵が綺麗なんだ」
ターナ『見せて?…わぁ、ほんとね!でも、少し古びてるのね』
トワ 「昔の人が描いたらしいよ。ビル・スピカって人」
ターナ『素敵な人そうね』
そして僕とターナは買い物を終え、帰ったのだった。
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