1章~出会い~

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ターナ『トワ、あそこのお店素敵よ!』 トワ 「ん?どこ?」 ターナ『ほら、あの青い屋根の…』 トワ 「あれは、本屋でしょ。」 ターナ『そうなのね!行ってみない?』 トワ 「うーん、いいよ。」 そして、その本屋に入った ターナ『わぁー!本がたくさんっ!』 トワ 「僕、ワールドコーナー行ってくる。」 ターナ『はいはーい』 ターナに断り、ワールドコーナーという、世界の風景の写真集、様々な国の歴史の本、そして各国の童話などが置いてあるのだ。 ふと目についた絵本があった。 いや、別に絵本の内容とかに惹かれたわけじゃなくて、絵だ。その絵本の絵に惹かれた。 少し古びていて、昔の本なのかと思ったくらいだった。 周りの本とは違い、その本だけがどうしても惹かれた。 トワ「絵師は誰だ…」 "ビル・スピカ"と本のページの最後に小さく書いてあった。 この、ビル・スピカという人の描いた画集はないかと店主に聞いてみた。 店主『ビル・スピカの画集?残念だけど、ここには』 トワ「取り寄せってできますか?」 店主『それも、残念ながら。』 トワ「じゃぁ、どこに行けばあります?」 店主『お客さん、知らないのかい?ビル・スピカはもういないって噂だよ?』 トワ「そ、そうですか。ありがとうございます。では、この絵本買います」 店主からビル・スピカはもうこの世にはいないということだった。なんでも、随分昔の人だとか… ターナ『トワ?なに買ったの?』 トワ 「絵本」 ターナ『えっ?!絵本?!』 トワ 「絵が綺麗なんだ」 ターナ『見せて?…わぁ、ほんとね!でも、少し古びてるのね』 トワ 「昔の人が描いたらしいよ。ビル・スピカって人」 ターナ『素敵な人そうね』 そして僕とターナは買い物を終え、帰ったのだった。
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