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「えー…、え~と…し、白いですね」
俺の目の前には学校の制服に着替えようとしている女の子。どうやら今はスカートを穿こうとしていたらしく、部屋に入った俺の方を見ながら足が片足入った状態でフリーズしている。
その為下着が丸見えになっている。白い。もう一度言おう、白い。
まさかこの世界に来て早々にこんなものを見ることが出来るとは、あの神にちょっとでも感謝しなければ。
そんなことを思い心の中で神に土下座をしていた俺は、目の前に迫るボクサー並みの拳に気付かずそのまま顎に当たりノックアウト。
夢の世界に飲み込まれた。
丁度この世界に来るきっかけとなった事件の夢を。
◇ ◇ ◇
その朝、俺は登校中の道を幼馴染みの桐生龍也(キリュウ リュウヤ)と趣味であるサバゲーについて話していた。
龍也は家が隣で小学生の頃から仲良くしていて中学、高校全て同じという少し自分でもビックリする程の長い付き合いだ。
だが、長い付き合いの割には喧嘩らしい喧嘩もせず、今も仲良くしている。その理由は両方の性格がおとなしめで何かあっても直ぐに解決させたり、直ぐに仲直りするせいだろう。
まあ、仲が良いに越したことはない。
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