第4章 執行者と勇者たち

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「助かったよトーカ、言ってる事が訳わからなくて困ってたんだ」 「いーえウチもこんな場所であんな大ゲンカされてちゃー困るんで止めたまでです」 龍也がトーカに頭を下げ感謝を述べると、トーカも頭を下げながら接触した理由を言う。 龍也とトーカの話がひと段落したところで、ゼクスもトーカのところに近づいていき話しかける。 「助けてくれてありがとう。ところで今度シャケ食べに行かない」 キラキラとしたイケメンスマイルでご飯に誘った。 こいつの変わり身の早さにはビックリだよ。 っていうか誘うのにシャケって。 シャケってお前。 「アンタさんも、そーやってホイホイ女の子を誑かしに行くからこーゆー事になるんです。今回の事で懲りやがれって言うんですよ」 「……」 だがトーカはイケメンスマイルには落ちずゼクスに説教をする。 ゼクスはスマイルで固まったまま説教を聞いていたが説教が終わると残念そうに去っていった。 「あれ?そういえば悠真とトーカは今初めて会ったんだよな?」 そう、俺は勇者として呼ばれたわけではないのでみんなとは違うところに飛ばされたから殆どの勇者とはまだ面識がない。 そう龍也に言われお互い顔を確認するが城で少し見たくらいにしか面識はない。 それも俺がただ一方的に見たことあるというだけだから面識と言って良いのかは分からないが。
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