第4章 執行者と勇者たち

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「そーですね、今が初めましてですね。はい初めまして、トーカ・フローリアともーします。以後お見知り置きを」 「あっああどうも、朝比奈…違う、ユウマ・アサヒナです」 トーカに初めましてと丁寧に頭を下げられ、あまり女子と話した経験が無い俺は緊張して自己紹介を少し躓いてしまう。 この世界の名前は特殊になっていて、思わず日本と同じ読み方をしてしまい慌てて訂正する。 「アンタさんは龍也とどういう関係で?」 あれ?おかしいな、ちゃんと名前教えた筈なんだけどな…。 何でだろう、目から汗が…。 「悠真と俺は小さい頃からの知り合いなんだよ。俺も2人揃ってこの世界に来るとは思ってなかったからビックリしたけどな」 名前を呼ばれず凹んだ俺に変わり龍也が質問に答える。 「でも一緒には呼ばれませんでしたよね?」 「ああ、こいつクラスの中でも不人気だったから、勇者召喚の魔法にも不人気だったんだよ、きっと」 「おい何勝手に人の黒歴史暴露してくれてんだよ」 中学校の卒業アルバムに龍也しか書いてくれなかったのはいい思い出。 でもあいつが書いた事って「仲間外れ乙」だったんだよなぁ…。 思い出したら腹立ってきた、後で殴ろう。 俺が密かに龍也を殴る決意をしているうちに話がどんどん進んでいく。
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