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「まあ、こうなるか…」
無事に受けた学校に合格でき、いざ荷物を持って(荷物と言っても城で貰った衣類などしか無いが)寮に来たのだが…。
「城とか学校があれだけデカかったら寮もデカイよな…」
俺の前に広がるかなり巨大な建物は学園に通う人達が借りる事ができる寮。
その大きさが桁違いでかなり驚いている。
どうやら学園には国中から優秀な魔術師の卵が集まってくる模様。
もう自分の世界の基準で物を考えるのはやめよう。
「で、入らないのか?」
「何でお前はビビらないんだ?おかしくね?それとも俺がおかしいのか?」
平然とした顔をしている龍也に対して城やら寮やらを見てビビりまくりの俺。
この差はやはりイケメンだから出る差なのか。
「ほらビビってないで早く入るぞ。荷物出さなきゃいけないんだから」
「まあ整理するほどの荷物ないけどな」
「お前はな」
「えっ」
「えっ」
すると龍也は突然スタスタと寮の方へ歩き去ってしまう。
えっ…、ちょっと待って。
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