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「何でお前荷物持ってんだよ」
「え~?荷物~?そんなの持ってないじゃないか~。何を言っているんだ悠真君は~。HAHAHAHAHAHA!!」
「HAHAHAHA!!」
HAHおい、ふざけんな。
俺は笑いながら前を歩いていた龍也の頭を全力で掴む。その際頭からミシミシと嫌な音が聞こえてくるがそんなものは知らん。
「っ!?痛いいだい!!離せよ!HA☆NA☆SE!!」
捕まれた龍也が痛みで騒ぎ出すが、俺が力緩めないのを見ると俺の手を掴み無理矢理に剥がそうとする。
だが俺の力には敵わずに結局俺が痛まない程度に力を緩めることで騒ぎが収束する。
「どうせお前は『ボックス』に入ってるから持ってないんだろうが!あぁん!?」
ボックスとは無属性の比較的簡単に自分独自の空間を作り出し物を仕舞う事が出来る魔法だ。
初歩中の初歩で身体強化と同じくらい簡単な為俺も勿論使えるようになっている。
使い勝手良いしな。
そして俺が使えると言うことは…魔法に関して天才的な才能を持つ龍也も簡単に使えると言うことで。
「だって僕がイケメンだから皆くれるんだもん…」
「よし分かった。今から身体強化全力で掛けるからちょっと待ってろ」
「待て、分かった、話をしよう」
うるせえ、お前の話なんか知るか。イケメンは死ね。
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