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暗黒のマンション
―西暦????年―
ドダァッ!
ベッドから落ちた少女、凛唯(りゆ)は、
打った頭を右手で押さえ、部屋を見渡す。
「痛ったぁ……。
ケーキ食べてたの夢かぁ…。あれ?」
凛唯は、右足に異変を感じた。
「え!?…」
足を見た凛唯は、
口を開けたまま5秒程、静止した。
暗い6畳の部屋の向こう半分が、
半透明の黒い液体で埋まっている。
「え?何これ…。キモッ。
え?雪崩…?いや黒いし、夏だしっ。
大きなコーヒーゼリー?…まだ夢?
え??何?お母さん??何か凄いことに…」
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