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大きな物音がしたので、
「お母さん?」と言って、凛唯は振り返る。
そこには本が落ちていた。
「これが落ちただけか…」
少し安心した彼女が
ふとリビングの入口を見ると、
そこには2つの不気味な人影があった!!
「きゃぁぁっ」
一瞬、泥棒だと思い、驚いた凛唯だったが、
不気味な人影の肌と動きは
人のものではなかった。
その灰色の人影が、口を大きく開ける!
凛唯は頭の中で
サイレンが鳴り響くのが聞こえた。
ゾンビだ―――――!!!
「うじゃぁぁ」と不気味な声を上げて、
2体のゾンビは勢いよく向かって来た!
ゾンビの白い目が飛び出ているのを見た凛唯は、
恐怖で足を竦ませ倒れる。
「あ…、な、何?…」
ゾンビは1m前まで来た!
凛唯は、咄嗟にさっきの本を拾い、
ゾンビの方に投げる。
本の当たったゾンビの腹が、抉れているのが見えた。
ゾンビの灰色の手足や首も、傷まみれだった。
怯むことのないゾンビを見て、
凛唯は逃げなければ死ぬと思い、足に力を入れる。
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