帯状疱疹になってしまった  2022年10月24日

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帯状疱疹になってしまった  2022年10月24日

帯状疱疹など、老人がかかるやっかいな病気というイメージしかなかった。 それがわたしになってしまった。そんな年齢にでもないわたしが。 50歳をすぎると、3人にひとりがなるそうだ。 からだに帯状の水疱ができ、赤く腫れる。2週間ほど痛みがつづく。 原因はわかっている。 話はちょっと、とぶ。 先日の17日、姉とその息子を呼んで、上田市の松茸小屋に招待した。 母とわたしで計4人だ。 姉は佐久市に住んでいる。 わたしは上田市だ。上田市は松茸で有名なのだ。 これまで、週に一度、姉には母のお風呂や、散髪をおねがいしていた。 お風呂といっても、長野県は温泉地なので、 日帰り温泉施設がやまほどある。 わたしがいっしょだと母はなぜか嫌がるのだ。 姉は、じぶんが高速道路の料金所勤めということもあり、 コロナの感染には慎重だったこともある。 それに、歳をとった、母をお風呂から引き上げるのがたいへんだと、 ずっとなげいていたのだ。 べつにシャワーだけで洗えばいいのにとおもってはいたが。 たぶん、母の認知症のオオボケに嫌気がさしたのだとおもう。 姉がしばらくお風呂につれていってくれないので、 母は、せめて自宅でタオルで体をふくていどなのである。 ここ3か月、たまのタオルで過ごしてきた。 下着はほとんど換えられないのだ。 そこで、さすがにわたしもしびれを切らし、 松茸をエサに、姉を上田市に呼んだ。 調子のいい姉は、そこで息子もつれてきたわけである。 金はかかるが、これでまた母のお風呂をお願いするつもりだった。 松茸の安いコースでも一人6,850円もするのだ。 で、松茸小屋の帰り、姉はもう母の面倒はみれないと、 最後通告をした。サジをなげたわけである。 母の入浴のことについては、 いぜん、そのことで介護施設のサービスをたのもうと考えていた。 そのことで、母に相談すると、意外にも母は、 嫌がって泣きだしたので、わたしには心がおもかったわけである。 では、包括支援センターに相談しよう。 ここだと、介護全般の相談にのってくれるのである。 そう思いながら、くよくよ考えたわけである。 ストレスはまだつづく、 檀家先のお寺が来年、改修する。 その工事の建設委員にわたしがなってしまったこと。 そして、漢字検定準1級の試験がせまっていたこと。 もう、おとといが疱疹の痛みがピークだったこともあり、 わたしは痛みでのたうちまわっていた。 マンガ「北斗の拳」の死ぬ前の、痛みで発狂するレイのように、 わたしは夜中、悲鳴をあげていた。 皮膚の水疱が割れて、衣服にこすれる。 神経そのものが直接あたるような、焼ける痛みである。 「おごわーーー」「おおおっーーーあああっ」 なのであった。 昨日がその漢検の試験日。さすがにやすんだ。 あれほど、勉強したのに。これで6度目の不合格である。 で、いま、すこし、痛みがやわらぎ、 こうして、のんきにこんなエッセーを書いている。 つくづく、仕事をせずに、ベッドで寝込めるしあわせ。 そんなことをかみしめている。
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