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歩きながらアランと雑談していたら、部活生の声が聞こえてきた。
ちょうど、朝練を終えた後らしい。ところどころに色んな運動部がいる。
野球、サッカー、バスケ、バレー、テニス……言い出したら切りがないぐらい沢山の部活生がいた。
そして、全員が驚いたようにこちらに目を向けてきた。
それもそのはず今の時刻は、8時20分ぐらい。今朝は、いつもより15分ぐらい早めに出てしまったのだ。そして、この学校は異常で生徒会や風紀は、アイドル的存在なのだ、だから、そのトップにいる俺ら(生徒会長と風紀委員長)を見ると
チチワ1「きゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!黒王子様と黒薔薇姫様だ!!!!」
チチワ2「黒王子様抱いてください!!!!」
ゴリラ「うおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!黒薔薇姫抱かせろーーー!!!」
こんな感じに歓声があがるのは当然らしい
鼓膜が痛いほど歓声があがるから俺は、顔をしかめてしまった。
すると、アランが
ア「まこ、ちょっと来て?」っと俺を呼び寄せたので、隣にいるアランに体を向けてみると頭が胸のところ収まる状態で抱きつかれた。
誠「アラン??」
ア「ちょっとじっとしてて」
っと俺の耳元でそうつぶやいたので、クスぐったいとおもいながらもおとなしく抱きしめられていた。
すると、周りが雫が落ちる音が聞こえそうになるぐらい静かになり、アランのちょっと心音にしては早いくらいのでも心地が良い心臓の音しか聞こえなくなった。
30秒ぐらいたっただろうか、アランは、名残り惜しそうな顔をしながら俺を開放してくれた。
誠「アラン、何だったんだ?」
ア「うん?なんか抱きしめたくなった!」
ふと、周りが静かになったことに気づいた。
周りを見渡すとさっきまで騒いでいた連中が青ざめた顔をしながらこちらを見ないようにしていた。
本当に何が起こったのだろうか?
わからないのは、俺だけらしい 。
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