95人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、本当にわからないと周りを見渡しながら首をコクリっと傾けると、周りの奴らが林檎みたく顔を真っ赤に染め上げながら一斉に何処かへ走り出した。
そして、どこからか「チッ…」っと何処からか舌打ちが聞こえた気がした。
周りをぐるりと見渡すとアランと俺しかいなかったのでアランが舌打ちしたのだろうか……?
あのアランが舌打ちなんて……ありえないが
っと顔に思い切り出しながらアランをガン見してしまった。
ア「?どーしたの??」
きょとんとした顔をしながら俺の方を見つめ返してきたアラン。
……うん。さっきの舌打ちは、気の所為だろう。聞こえたとしてもあの舌打ちは、アランは出してないだろう。
っとかってに自己完結した俺は、この時気がついていなかったのだ。
アランがこちらを満足げに見つめながら微笑んでいる顔なんて見ていなかった。
それから約10分ぐらい歩いてようやく目的地の5号棟に辿りついた。ここまでくる道のりが長かった気がするのは、俺だけだろうか……?
そして、役員棟に入るためのカードキーで入口の横にある機械にスキャンを行い中へ入ろうとした。
その時、誰かが俺の手をつかんで後ろに引き寄せた。いきなりの不意打ちに俺は、一瞬驚いたが引き寄せた奴が誰かすぐわかったので
誠「なんだお前か……」
っと呆れた声を出した。そこには、いい感じに制服を着くづした。美形の不良……風紀副委員長がいた。
?「俺だと悪いのか?」っと耳元でそのハスキーボイスで話すの本当にやめて欲しい。とてもくすぐったいのだが。
本当はとても面倒臭いがこいつを説明をしておこうっと思う。
奴の名前は、岸野 蒼だ。
俺と同じクラスで席が五十音順だから俺の後ろだ。
とても綺麗な黒髪を肩ぐらいまで伸ばし海の色のような青い瞳の美形だ。抱かれたいランキングで3位だったか……?親衛隊持ちの美形野郎だ。
こいつは風紀だがその自覚が無いのか制服は、いつも着くづして着ている。まあ、腕は俺が保証しよう。なんせ、風紀にこいつを引っ張ってきたのは、俺だからな。
あまり人と群れるのが嫌いらしくあんま人と一緒にいるとこを見たことが無い。
最初のコメントを投稿しよう!