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「チッ…やはりあなたでしたかぁ~、このクソガキィ!!」
「はぁ…やっぱりこういう事かよ…。とりあえず上で色んな証拠、頂きましたから」
「ブヒッ!?それは!」
「そうだ、アンタがやらかした奴隷売買や暗殺、違法薬物の密売の証拠。これを王に見せたらどんな反応示すかねぇ…」
「お、お前達!あのクソガキを殺しなさい!どんな手を使ってでも!」
ピッグの一声で周りにいたローブの人間たちは一斉にクロに襲いかかった。
「ったくよぉ…全員正面特攻とか能がねぇよ」
クロがローブ目掛けて手をかざす。するとローブ達はいきなり床に這いつくばった。
「ブヒッ?何をしているんですか!?さっさとやりなさい!」
「し、しかし!身体が…動かないのです…!たぶん重力まほ…うぐぁあ!」
「ほれほれー、早くしないと内臓破裂すっぞー」
クロはローブの男達を見ながらニヤニヤとしている。
「ひ、ひぇえええ!」
「あ?誰も逃がすなんていってねぇよ?」
「う…動くんじゃない!この娘がどうなってもいいのか!?」
クロの先にはマイの首筋にナイフを突き立てたピッグがいた。ピッグの目は血走っていてとても正気とは思えない
「いいんですかぁ?死んでしまいますよぉ?」
気味の悪い笑い声が部屋に響く。
「どーでもいいわ」
「ブヒヒヒヒ…ブヒ?」
「その前に俺が殺る。『王の眼光』」
クロが術式を唱えると辺りに霧が立ち込めた。しかし、普通の霧では無い。黒い霧なのだ。霧からは雷が流れ、バチバチと音を立てている。
「……鳴れ」
クロの合図と共に雷がピッグに直撃する。普通ならマイにも帯電するはずなのだが、何故か帯電が無かった
「ブ……ヒヒ…」
バタッと倒れたピッグは黒焦げとなり、何故かベーコンのような匂いが辺りに立ち込めた。
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