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アイ「おはよう、アリス。またジャンケンに負けたの?相変わらず弱いねー」
アリス「にゃははー、ジャンケンだけはどうしても勝てないにゃ。明日からはアイにもやってもらうにゃ」
この少女はあの黒猫のアリスだ。なんでもアリスは【化猫】という種族らしく、自由に人型や猫型になれるらしい。
アイ「クロさんはもう中にいる?」
アリス「あのバカは中でまだ寝てるにゃ。起こしてきて欲しいにゃ」
アリスは持っていた箒で店の方を指した
アイ「おっけー。あとお姉ちゃんがお昼作ってくれたから後で食べようね」
アリス「流石マイにゃ!太っ腹にゃ!」
アイ「ふふふ、じゃあ早く掃除済ませなよー」
私は店の重い扉を押し開け、相変わらずの店内を見渡した。店内は不気味な物で並んでいるが大体は冒険に必要な薬の材料なのだとかなんとか。
店の奥までスタスタと歩いていき、奥のソファーに目をやる。
クロ「ぐがぁ……」
アイ「クロさん!起きてくださーい!」
体を揺さぶりながらクロさんの頬をペチペチと叩いた
クロ「んぅ……」
アイ「きゃあ!」
寝ぼけているのかクロさんは私の体に抱きついてきた。
アイ「ちょっ!クロさん!胸!胸掴んでますから!」
クロ「……………ヒヒッ」
アイ「絶対起きてるでしょ!いい加減にしてください!」
ガツン!!
クロ「反省はしている。後悔もしてる。」
アイ「ちゃんと謝ってくださいね」
クロ「起きていれば…感触が楽しめたのに…」
アイ「反省してないじゃないですか!!」
クロ「まぁまぁ、不可抗力だったしチャラにしようぜ?なんなら店からなにか一つ持っていっていいぞ」
クロさんはニッと笑って私に言った
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