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アイ「そうじゃなくて!今日から私バイトですよ?やることとか教えて下さいよ」
クロ「あー?バイト?…そんなことも言ったっけなぁ。とりあえずそこら辺片しといて」
そう言って指を指された方を見ると書類や在庫などでごちゃごちゃした机があった。物がありすぎて机自体が見えない
アイ「了解です。あ、これみんなで食べてってお姉ちゃんが」
クロ「お、サンキューな。テキトーにそのへん置いといてくれ。んじゃ俺は出かけてくるからサボるなよー」
アイ「いってらっしゃい。……さてと!頑張りますか!」
あれから2時間弱、クロさんが帰ってくる様子は無く、机の掃除はおろか店全体の掃除まで終わってしまった。店主がいないため接客までやっている始末だ
アイ「アリスー、ご飯食べちゃおうよ。クロさん帰ってくる気配ないし」
アリス「そうにゃ、食べちゃうにゃ」
クロ「自分たちだけ美味いもん食って店主に食べさせない…なんて傲慢なバイト達でしょう」
アイ「うわっ!クロさん!?いつの間に帰ってきてたんですか!」
クロ「ん?今さっき、そこから」
クロさんは空いていた窓を指さした
アリス「なんでこいつは玄関から入って来ないんだにゃ…」
クロ「うーん…ユーモアを考えて?」
アイ「そんな事言ってないで早くお昼食べちゃいましょうよ。悪くなっちゃいますよ?」
お昼を食べ、お客さんもこない昼下がり、お店のドアがいきなり開かれた
「おい!店主はいるか?」
アイ「は、はい。ただ今呼んできます!」
クロ「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。乱暴なお客さん、我がクロネコ魔法道具店に何のようでしょう?」
クロさんは相変わらずヘラヘラした態度を取っている。本人曰く、『相手に威圧感を与えずに仲良くなるため』らしい
その態度のせいかお客さんはイライラしていらっしゃる様子だ。
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